社会課題解決を経営の中心に据える
損害保険ジャパン株式会社 経営企画部特命部長 丸木崇秀
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Chapter 1
「保険業界の社会課題への向き合い方の変化」
Chapter 2
「SDGsの取り組みの概要・進捗状況 」
Chapter 3
「損保ジャパンの社会貢献のルーツ」
Chapter 4
「MYパーパスの概念や取り組み状況」
Chapter 5
「 MYパーパスの導入後の進捗や成果 」
Chapter 6
「 ESG情報の開示方針 」
Chapter 7
「視聴者へのメッセージ」
損害保険ジャパン
株式会社
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2023年

GHG排出量_Scope1-3(カテゴリー15 投融資を除く)

306,876

(t-CO2)

2023年

従業員エンゲージメント(GallupQ12平均得点 - 最大: 5点) (国内)

3.52

pt

2023年

従業員エンゲージメント(GallupQ12平均得点 - 最大: 5点) (海外)

4.18

pt

2023年

健康経営に関連する生産性指標(WLQ)

93.8

%

2023年

女性管理職比率

25.5

%

(集計対象範囲:SOMPOグループ)

会社紹介

損害保険ジャパン株式会社の紹介

損害保険ジャパンは、1888年、「火災から人々を守る」という使命感から日本初の火災保険会社として誕生し、SOMPOグループの中核として国内損保事業を担う会社です。激しい事業環境の変化の中で安定的かつ持続的に成長を続けるべく、お客様の声をもとにした商品開発や、AIを活用したアンダーライティング機能強化などに取り組んでいます。また、新たな価値創造に向けては、ステークホルダーの皆さまとパートナーシップを築きながら、防災・減災、自動運転などの分野でのサービス開発を進めています。社員の幸せや働きがいをベースとして、保険事業とその先の安心・安全・健康の領域で、 お客さまにとって価値ある商品・サービスを創造していくことで、社会に貢献していきます。

ESG/SDGs経営の取り組み方

SOMPOグループのサステナビリティ:パーパス実現のための取り組み

SOMPOグループは、「“安心・安全・健康” であふれる未来へ」を「パーパス(存在意義)」として掲げています。パーパスの実現に向け、SOMPOジャパンをはじめとするグループ全体が、中期経営計画でサステナビリティを経営基盤の中心に位置付け、本業を通じた社会課題解決により、経済価値と社会価値の創出に取り組むことを目指しています。
その実践のため、当社グループとして優先的に取り組む社会課題を、アカデミア、NPO、企業、投資家など様々なステークホルダーとの対話や国際規範などから特定し、2021年には重点課題として7つのマテリアリティに体系化しました。さらに、各々のマテリアリティにはKPIを設定し、具体的な戦略・アクションとして明確化しています。KPIは進捗状況の可視化や課題の把握だけでなく、パーパス実現に向けた取組みの進化や戦略の変化に応じて拡充し、実効性の高いPDCAサイクルを構築しています。

環境課題に対する取り組み

気候変動への取組み

SOMPOグループは、「SOMPO気候アクション」を設定し、気候変動への「緩和」、「適応」、「社会のトランスフォーメーションへの貢献」の3つのアクションを掲げ、様々な取り組みを進めています。
気候変動への「適応」
〇「SORAレジリエンス」の開発と展開
株式会社ウェザーニューズの企業に関する豊富なデータ・知見、SOMPOジャパンの保険データ・知見、SOMPOリスクマネジメントのリスク管理やリスクコントロールに関するノウハウを組み合わせた協業WEBサービスです。
〇「SOMPO SUSTAINA」
SOMPOリスクマネジメントと他の金融機関等の連携パートナーと協働して企業の物件情報から複数の気候変動シナリオに応じた物理的リスクを可視化するWebサービスを提供しています。
気候変動への「緩和」
〇再生可能エネルギー事業の普及を後押しする保険商品・サービス
洋上風力発電事業者向け「ONE SOMPO WINDサービス」の販売
SOMPOジャパンとSOMPOリスクマネジメントは、洋上風力発電事業者向けに建設作業から事業運営までのリスク評価、およびリスクを包括的に補償する保険を提供する「ONE SOMPO WINDサービス」を販売し、二酸化炭素の排出が極めて少ない洋上風力発電事業の普及促進に取り組んでいます。
水素・アンモニアをはじめとする次世代エネルギーのサプライチェーン構築を支援するリスクソリューションシリーズ「SOMPO-ZELO」を始動
SOMPOジャパンとSOMPOリスクマネジメントは、アンモニア燃料船などの周辺技術を含め、水素・アンモニアをはじめとする次世代エネルギーのサプライチェーン構築を支援するリスクソリューションシリーズ「SOMPO-ZELO」を始動し、「保険」と「リスクマネジメントコンサルティング」の開発・提供を進め、次世代エネルギーのサプライチェーンの実装と安定的な運用に貢献しています。本シリーズのもと、2022年4月より国内初となる「アンモニア輸送専用保険」同年7月には「水素輸送専用保険」を開発し、安定的な次世代エネルギー供給に寄与しています。
〇個人向け火災保険「建てかえ費用特約」
台風や豪雨等の自然災害に遭われたお客さまの住宅の建てかえ費用を補償し、本特約を通じて省エネ基準に適合する住宅の普及を後押しします。
社会のトランスフォーメーションへの貢献
森林由来のカーボンクレジットに関する補償の提供
SOMPOジャパンは自然資本活用により、GHG排出削減を行うボランタリークレジット*1市場で国内初となる森林由来のカーボンクレジット*2に関する補償の提供を開始しています。
*1企業が森林の保護や植林、省エネルギー機器導入などを行うことで生まれた二酸化炭素などのGHGの削減効果(削減量・吸収量)をクレジット(排出権)として発行し、他の企業などとの間で取引できるようにする仕組み
*2森林の保護や植林などによる二酸化炭素などのGHG削減効果をクレジットとして認証するもの

生物多様性への取組み

〇SAVE JAPANプロジェクト
お客さまのご契約時、「Web証券」や「Web約款」を選択いただいた場合に削減したコストの一部を利用し、 地域の環境団体、NPO支援組織、日本NPOセンターと協働で国内の希少生物種を守るための市民参加の取り組みを応援するプロジェクトを実施しています。2011年から開始しこれまでに全国で300種以上の希少種の保全活動を行っています。2023年度からは取組みを進化させ、プロジェクトにEco―DRR(生態系を活用した防災減災)やOECM(保護地域以外の生物多様性に資する地域)の観点を取り込んでいます。

社会課題に対する取り組み

レジリエントな地域社会づくりへの取組み

SOMPOジャパンは、さまざまなステークホルダーとのパートナーシップを通じ、社会的課題の解決による価値の創造に取り組んでいます。
〇防災ジャパンダプロジェクト
将来を担う子どもたちとその保護者を対象に、災害から身を守るための知識や安全な行動を身につけてもらうことを目的としたプロジェクトです。NPO法人プラス・アーツと愛知人形劇センターの企画協力のもと、防災を学ぶ「体験型防災ワークショップ」と「防災人形劇」を皆さまにお届けしています。2016年の開始以降、参加者は延べ100,000人以上(2024年7月末時点)に達します。
〇SOMPO流「逃げ地図」づくりワークショップ
SOMPOジャパンは自然災害のリスクを認識しているものの災害にそなえる行動に一歩踏み出せないという課題に対して、防災意識を高め、地域でのつながりを活性化させることを目的にSOMPO流「逃げ地図」づくりワークショップを提供しています。*「逃げ地図」は株式会社日建設計の登録商標です。
〇つながる防災プロジェクト
2022年10月から日本NPOセンターや児童健全育成推進財団と協働し、「つながる防災プロジェクト」を展開しています。児童館で行うよう配慮者との防災マップ作りや訓練、講演会などを支援し、地域防災に対する意識の向上や、人と人がつながる持続可能な地域づくりに貢献しています。

人的資本への取組み

SOMPOグループは、パーパスの実現に向け、社会価値創造人材の育成に注力しています。社員一人ひとりが人生の目的や働く意義である「MYパーパス」を言語化し、これを起点として、1on1や多様な働き方の推進などのアクションを展開することで、個人・関係性・組織における「内なる変化」を引き起こし、エンゲージメントの向上を図っています。さらに、こうした変化を通じて高まったエンゲージメントを力に変え、チャレンジやイノベーションという「表出する変化」につなげています。このような変化を人的資本のインパクトパスとして可視化し、メカニズムを検証することで、企業価値の向上とパーパスの実現を目指しています。
損害保険ジャパン
株式会社
会社概要
本社住所 〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1
代表者名 石川 耕治
創業 1888年10月
社員数 20,767名
業界名 損害保険
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