新素材や資源循環事業を通じて、「サステナビリティ革命」の実現を目指す
株式会社TBM 執行役員 CSuO 兼 サステナビリティ本部 本部長 羽鳥 徳郎
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Chapter 1
TBM Pledge 2030策定の背景や想い
Chapter 2
GO Carbon Negativeの取組や進捗
Chapter 3
GO Circularの取組や進捗
Chapter 4
サステナビリティ部問の設置への外部の反応
Chapter 5
サステナビリティ部門設置後に前進した取組
Chapter 6
D&Iの具体的な取組や成果
Chapter 7
サステナビリティ取組の情報開示について
Chapter 8
視聴者へのメッセージ
株式会社TBM
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2022年

GHG排出量:Scope 1+Scope 2

695 t-CO2e(2020年:1,217 t-CO2e)
2022年

GHG排出量:Scope 3

17,040 t-CO2e(2020年:20,372 t-CO2e)
2022年

再生可能エネルギー発電量・購入量/電力使用量

93%(2020年:33%)
2022年

社外取締役数/取締役会にいる役員数

55.%(2020年12月末:29%)

株式会社TBMの紹介

世界的な人口増加に伴う資源利用量の増大に伴い、環境問題や気候変動などへの対応が求められる中、TBM は「進みたい未来へ、橋を架ける」をミッションに掲げ、脱炭素社会やサーキュラー・エコノミーの実現に向けて、新素材と資源循環のビジネスを国内外で展開しています。石灰石を主原料とする新素材「LIMEX(ライメックス)」の国内外への普及や、日本最大級の処理能力を有する LIMEX とプラスチックのリサイクル工場の運営及び資源循環プラットフォームの構築・運用に取り組み、野心的な目標「TBM Pledge 2030」で掲げる「2030 年までにカーボンネガティブを実現する」「2030 年までに 100 万トンの LIMEX とプラスチックを 50 カ国で循環させる」の実現に向けて、グローバルでの事業展開を推進しています。世界経済フォーラム(ダボス会議)のユニコーン・コミュニティに参画、経済産業省が運営するインパクトスタートアップ育成支援プログラム「J-Startup Impact」の設立時に選定された30社のうちの 1 社として選定されています。

ESG/SDGs経営の取り組み方

TBMは「進みたい未来へ、橋を架ける」というMissionを胸に、サステナビリティを経営の核に据えて環境・社会課題の解決に挑戦し続けています。お客さまや事業パートナーの皆さまと共に、LIMEXや資源循環などの事業を通じて、持続可能な環境・社会・経済につながる価値観・仕組み・技術を生み出し、普及させていきます。
サステナビリティを経営に組み込むために、TBMでは執行役員CSuO(Chief Sustainability Officer)を選任し、その管掌のもとでサステナビリティ本部がハブとなって各拠点・部門での取り組みを推進しています。CSuOが委員長を務めるサステナビリティ委員会では、ステークホルダーからの期待を踏まえた経営が行えるよう、代表取締役CEOや外部有識者などで4半期に1度の頻度で議論を重ねています。

環境課題に対する取り組み

持続可能な社会と豊かな自然環境を将来世代へと引き継いでいくため、TBMは、事業活動のバリューチェーン上の環境負荷ネットゼロと、事業を通じた環境・社会課題の解決を目指して挑戦しています。
TBMの環境課題への取り組みはその製品から端を発しています。TBMの祖業は環境配慮型の素材開発であり、素材の環境負荷をライフサイクル全体で評価すること(ライフサイクルアセスメント:LCA)に長年取り組んできました。製造工程での環境負荷低減のため、2021年からは工場での使用電力を再生可能エネルギーに切り替え、2024年現在、生産拠点で使用する電力は全て再生可能エネルギー由来になりました。
石灰石の特徴として資源枯渇リスクの低さがあることから、その強みを活かすべく、工場での端材再利用に早期から着手しています。さらにその資源循環に関する取り組みを発展させて資源循環事業を立ち上げ、2022年には神奈川県横須賀市に国内最大級の処理容量を持つ使用済みのLIMEXやプラスチックの再生を行う工場を設立しました。
2022年からは、環境方針に基づく環境マネジメントシステムを運用しています。2024年には、生産拠点を含む4拠点で環境マネジメントシステムの国際規格「ISO 14001:2015」の認証を取得し、環境面でもPDCAサイクルを回しています。

社会課題に対する取り組み

企業理念の実現に向けた持続可能な経営および発展を目指すために、労働安全衛生の確保や人材育成・組織づくりに取り組んでいます。また、行動規範で定める社会的項目を遵守し、地域とともに成長する事業を目指しながら、活動を通じて社会課題解決への貢献を目指しています。
安全衛生に関しては、工場を有するものづくり企業として安全第一の事業運営に努めており、無災害記録が2,100日に達した拠点も有しています。サプライチェーンにおける社会的なリスクについても、優先して取り組むべき調達物品の特定から調達先への質問票の送付など、少しずつ取り組みを具体化させています。
また、人材育成・組織づくりにおいては、Valuesに基づく組織運営とエンゲージメントの把握と向上を目指し、定期的なサーベイや1on1を実施しています。ダイバーシティ&インクルージョンにも取り組んでおり、互いの「違い」を尊重し、一人ひとりが最大の能力を発揮できるチームを目指しています。
また、コミュニティとの共生を目指し、操業地域の学生向けの出張授業や工場見学の受け入れを実施している他、スタートアップ業界でのサステナビリティ推進のためにサステナビリティ特化型ベンチャーコミュニティの企画運営なども行っています。

ガバナンス課題に対する取組の事例

持続可能な社会と豊かな自然環境を将来世代へと引き継ぐための事業活動、そして会社の持続可能な成長を実現するため、TBMは、高い倫理観を持って、経営環境の変化に迅速に対応する仕組みの強化に取り組んでいます。
TBMは監査役会設置会社です。事業に精通した社内取締役と客観的な視点を持つ社外取締役で構成する取締役会が重要事項を決定し、取締役の業務の執行状況を監督しています。取締役会の構成員の過半数以上を社外取締役が占めており、女性の取締役が2名、外国人の取締役が1名在籍しているなど、ガバナンスにおける多様性の尊重が図られています(2024年1月1日時点)。
コンプライアンスやリスクに関する取り組みについても管理本部を中心とした推進体制を築いています。顧客情報を多く扱う企業として一般財団法人日本情報経済社会推進協会のプライバシーマークを取得して個人情報保護に努めています。
株式会社TBM
会社概要
本社住所 東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル15階
代表者名 山﨑敦義
創業 2011年8月30日
社員数 316人(2024/3現在)
業界名 素材・化学
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